受給資格

年金の受給資格は、納付期間・免除期間・カラ期間を合わせて300月なければならない。このカラ期間は、ほとんど61年4月以前の期間に限られた制度だから、昭和41年4月以降に生まれた人には関係のない期間。社会保険事務所が勝手に未納期間を免除期間に変えたの…

老後の生活保障

ご主人の定年を控えて、自分の精神疾患の障害年金がほしいという女性。まだ息子の学費もかかるので、障害年金を貰って生活費の足しにと考えた様子。でもずっと第3号の人だから、もらえるのは基礎年金の1級2級のみ。自力でやってきて、自分の病歴を細かく話せ…

カラ期間

70歳をすぎて遺族厚生年金で生活している女性。「私の年金はどうなっているのでしょう」とやってきた。みれば、国民年金の納付が126月。旧姓で探し出した厚生年金加入月が20月。昭和61年3月以前のご主人の厚生年金加入期間をカラ期間にしようと探し出し、何と…

在職老齢年金の話

6月にボーナスをもらったら、年金証書に記載された支給停止額より多い金額が支給停止になるという変更通知が来たといって慌てて飛び込んできた人がいた。年金証書はあくまで、60歳時の計算で、そのときの計算が正解というものではない。賞与の時期によっては…

事実は小説も奇なり

先週は、重い事例が多くて、自分の人生経験の未熟さを思い知らされた。詳しいことはここには書けない。死ぬまで私のトップシークレット。 閑話休題。 遺族年金を請求する人たちには、やはり亡くなった人を思い、感謝して年金を貰ってくれたらいいなと思う。…

未支給

このごろ未支給の請求が多い。つまり年金受給者の死亡が多い。天候が厳しいと必然の結果なのだろうが・・・ 死亡した月までは年金が当然もらえるが、入金の時点で生存していなければ、その年金は、宙に浮く。受け取り手がいないから。いくら口座を残しておい…

生活保護か年金か

この前の26ヶ月足りない女性、いまだに連絡がつかないが、市役所の福祉課に連絡して電話をかけてくれるように頼んでおいた。基礎年金が生活保護より低い生活しか営めないというのは、確かに変。自営業の人が、厚生年金に加入できないのは当然としても、基金…

富の再分配

社会保障には、富の再分配機能がある。何千万の年収を稼ぐ人も、中卒でこつこつ働いてきた人も、年金額では大差が出ない。うそだと思ったら、自分で計算してみるといい。標準報酬月額(今は総報酬月額相当分というのかな)で、厚生年金の上限額が決まっている…

女性の年金

女性の年金は少額の人が多い。働く期間も短いし、給料も安いから。専業主婦は、カラ期間を使ってもらう人が多い。当然、満額なんて出ない。たいていは、ご主人がついてきて、ご主人が聞いて、ひどいときには、ご主人が自分の口座を記入する。年金は個人のも…

加入期間

厚生年金に加入したことがあるかどうかは、現時点では、重要な問題だ。若いころ会社に1年以上いた経験がある人は、60歳から、その会社員時代の期間と報酬額に見合った厚生年金を受け取ることができる。自分の履歴が、必ずしも社会保険庁のデータと一致してい…

みのさんの影響力

金曜日に来たお客さまから2回も、みのもんたさんの名を聞いた。なんでも自分の年金が支給停止になっていて、その理由も何も書かないでいきなり停止額が明示されたはがきが来たのだそうだ。 みのもんたさんは、自分の会社を持っているんだろうか。一般に、芸…

第3号被保険者の優遇

社会保障費の増大等々、国の借金返済のために、国民からもっと税金を取ろうということになるらしい。年金生活者を直撃するような政策に移す前に、まず第3号被保険者の優遇を改めるべきだろう。公平な負担、公平な給付というのが、公的年金の前提でなければ…

また年金分割

平成20年施行の厚生年金法第78条の13には次のように記されている。 「被扶養配偶者に対する年金たる保険給付に関しては、第3章に定めるものほか、被扶養配偶者を有する被保険者が負担した保険料について、当該被扶養配偶者が共同して負担したものであ…

年金の分割

専業主婦が離婚したら、専業主婦期間中の配偶者の平均標準報酬月額の2分の1が妻の報酬額とみなされる。これは平成20年4月1日以降の期間・報酬に関してだけど、財産権の分与としてそういうことになったらしい。らしいではなく、本当になるということな…

やっと秋晴れ?

台風の進路がそれて、今日はひさしぶりに青空が見えるとの予報。たしかに空の一部に青空がのぞいてる。家の中の洗濯物を外に出し、なんともいえぬ爽快感。この刹那の充実感は、人生の本意ではないけれど、結構重要なファクターかもしれない。 今日が、創業塾…

いろいろあった1週間

何にも働いていないのに忙しく日々過ぎていく。商工会の創業塾。学生時代の友人との再会。労働紛争に関するNPOの会合。次男の大学入試の一次試験合格。長男の大学の父母会役員会。 忙しくても、創業塾の宿題が頭を離れない。 「お金に困らず、悩みもない…

ひさしぶりの日記です

10月になって初めての日記。行政協力やら研修やらであわただしく過ぎていった。 行政協力で感じたこと。社員を社会保険に入れるなんて無駄だと考えている社長さんがいることに幻滅。若いうちは年金のことなんて考えずに暮らすけど、ずっと働き続けることが…

社労士徽章、つけてみた

この2.3日でかけることがあって、社労士徽章をつけて歩いた。「これをつけて初めて外に出たとき、なにか聞かれたらどうしよう、答えられなかったらどうしようって緊張したものです」なんて、事務講習のときの先生がおっしゃっていたけど、世にさほど認知…

社労士ソフト

社労士業務ソフトが、必要になるかと思い、無料ダウンロードや試供品の送付をネット注文。社労夢というソフトをダウンロードしたら、ほどなく電話があり、そこに入っていない給料計算ソフトも送ってもらうこととなる。あとはLIMSというソフトを注文。3…

開業準備研修テキスト

開業社労士登録をしたら、配布されたこのテキスト。なかなか実践的。開業3年間の資金収支計算表まで出ている。1年目の受託収入は100万、2年目は250万、3年目は600万と言う仮想の世界。とはいえ、現実に仕事が来るようになれば、税金のこともあ…

秋晴れは?

曇りや雨が続く。気温も下がり、洗濯物の乾きが悪い。こういうことで気が滅入るのは、専業主婦の証かな。 このごろ朝日新聞の読者欄で、子育て集中専業主婦と、仕事両立主婦の投稿が目に付く。どっちでもいいじゃない、と思うけど、その最中にいる人には、深…

社労士説明会

昨日、浦和の埼玉県社労士会の新入会説明会があった。社労士バッジやいろいろな手引書をもらった。倫理綱領なるものももらい、額に入れて掲示するように言われたが、大きな事務所ならともかく、今のところ必要なさそう。10人くらい来ていたが、そのうち3…

労働組合

判例集を読んでいるが、労働組合についての判例が、身を入れて読むと言う状態にならない。これは、労働組合の過去にしてきた闘争のあり方に同調できないのと、組合活動をする職場というものが、イメージできないためだろう。学生運動をしなかったわたしには…

労働契約法Ⅱ

ホワイトカラー・イグゼンプションについて アメリカでは、専門職でもない普通の事務職でも、年収280万円以上で、部下を二人以上持っている人は、時間外手当の必要もなく、長時間働くことが出来るようになったのだそうだ。日本じゃ部下なしの管理職だって…

公認会計士の逮捕

カネボウの粉飾決算に関して監査した公認会計士が逮捕された。粉飾を見逃し、あるいは指南した容疑である。でも、事業主に頼まれたら、毅然として断るなんてこと難しいかもしれない。なんたってお得意様だから。弁護士だって法律をうまく操って悪徳弁護士で…

労働契約法

平成19年の法案提出に向けて、今いろいろ検討されている労働契約法。今朝の新聞によれば、解雇にともなう紛争もお金で解決できるらしい。解雇に関しては、判例も多いが、解雇権の濫用という判決が出ても、現実には原告側が職場復帰することは、あまりない…

3日坊主は恥ずかしい

本当に3日坊主になるところだった。根性、根気の人と言われてきたのに、恥ずかしい。 ところで、選挙は自民党の圧勝だった。これって、日本人が乗せられやすい国民ということかも。否、もしかしたら皆自分は勝ち組になれると信じているのかも。公務員のリス…

判例ノート     ①安全配慮義務

業務災害・職業病の発生について使用者側に帰責事由があるとき、被災労働者・遺族は、使用者に対して損害賠償を請求できる。 1.不法行為(民法709条等)を根拠とする請求 2.債務不履行(民法714条使用者責任)を根拠とする請求 現在は2によること…

求人広告は面白い

新聞の求人欄に面白い募集が載っていた。総務顧問募集。でも、毎日9時から18時までの勤務とある。電話をかけて契約内容を聞いてみた。3ヶ月の契約社員だそうだ。この会社は、よく求人を出してるとおもったら、こうやって、次から次へと契約社員を使い捨…

男女差別か、年齢差別か

2.3ヶ月前だったか、群馬大学医学部の社会人入試で成績がよかったのに不合格になった女性が大学を訴えていたけれど、あれはその後どうなったのかな。55歳の女性が入学試験でいい成績をとった、その努力に敬意が払われないのはなぜなのか。一人前の医者にな…