年金相談から労働相談へ

4月から労働基準監督署で労働相談をすることが決まった。これで、年金相談ともお別れ。社会保険庁の解体で、年金相談業務が有料化されて、ビジネスとしてやっていけるなら、またはじめるかもしれませんが、やはり社会につながる労働相談のほうが気分的には…

年金相談手数料

知人の奥さんの年金手続きをしてあげたら、5000円の報酬になった。国民年金だけの人は、複雑な調査もないし、3000円ぐらいでいいかと思っていたが、相手が1万円出してきたので、慌てて5000円頂戴した。もっともそのあと、1時間ぐらい健康器具…

カラ期間

45歳の女性。夫は62歳。7歳の子が一人。自分の厚生年金加入期間は68月。それ以外は一切納付なし。夫の国民年金加入期間も80月。2年ほど前に来たときに、夫の前妻の厚生年金加入期間を、自分にもカラ期間として使えるという説明を受けたと言う。思…

確定申告

確定申告の季節になって、私も申告書と格闘中。 この前来た男性は、開口一番「私は確定申告をすべきなのでしょうか」ときた。よくよく聞けば、公的年金は、非課税枠、それ以外の収入も非課税となっていたので、しなくてもいいでしょうと答えてしまったけど、…

労災の年金

業務災害で足を失い、車椅子でやってきた男性。今年60歳で老齢年金がもらえる。もちろん障害者特例で、60歳から定額部分や加給年金もつく。ただし、在職していないことが条件。この人は現在、100パーセントの障害基礎年金1級と88パーセントの労災…

繰上げ・繰下げ

国民年金を65歳より前に貰い始めると年金は減額され、あとに貰うと増額されると言うのはよく知られていることみたい。ただ、60歳から貰う厚生年金は、今のところ繰上げ・繰下げはない。勤務中だから裁定請求しないで、退職したら裁定請求をしてそれまで…

相談にのれない事

来月60歳定年を迎える夫と、一回り年下の妻。子供は、15歳の高校生。直前になって年金額を調べに来た。報酬比例分で、月額5万に届かない。再雇用の月給は、25万円の予定。在職老齢年金の仕組みを教え、実際に計算すると、い年前の賞与のせいで年金は…

おとくな話

65歳の男性。64歳10ヶ月で会社をやめ、65歳の誕生日の2日後にハローワークに求職の申し込みをしたという。通常65歳過ぎた求職申し込みは、一時金給付のため、年金が支給停止になることはない。ただ、65歳の誕生月に求職申し込みをすると、なぜ…

長期特例の人

某有名企業の工場で15歳から46年間働き続けた男性。「61歳になったし、そろそろ辞めようかどうしようか迷っている。」との相談。長期加入者の特例で、60歳から定額部分が貰え、配偶者加給もつくはずなのに、働いているせいで年金は支給停止になって…

ロストジェネレーション

今25歳から35歳までの世代を、ロストジェネレーションというそうな。不況の影響で就職が難しかった世代なんだそうだ。私の世代もそんな感じだった。大学受験は、安田講堂の攻防戦が繰り広げられ、東大入試が中止になって、受験戦線は混乱。大学時代は、…

年の初めに

2007年問題と言われた年が始まった。団塊世代の大量退職は、この国をどう変えていくだろう。まだまだ元気な彼らは、若者に負けないと思い込んでる人もいるし、人を使う立場から使われる立場に変わって、自らの老いを実感するか、はたまた起業してまめま…

後輩との出会い

母親と娘が、年金相談に来た。着ている物も高そうだし、ちょっと場違いな感じ。どんな相談かと聞けば、障害年金だと言う。娘が、精神を患っているとか。でも、娘は、40代後半とは思えないほど若々しいし、生活の苦労も感じさせない。ただ、顔立ちはきれい…

年金一元化パート2

共済の情報は社会保険庁には入ってこない。だから、共済の人の年金額は、社会保険事務所では計算できないし、配偶者が共済なら、離婚分割のご相談にも応じられない。なぜなら、配偶者の報酬額がまったくわからないから。 配偶者加給が過払いになって、返還を…

年金一元化

2年後に年金の一元化を目指すと言う政府案。要は、年金の原資を共済から貰おうということなのかどうか、本意はわからないが、共済だって資金が麗澤というほどではないだろう。ことに私学共済は、ジリ貧のはず。早稲田は、とっくにそんなところを出て、私学…

法令順守か道義的責任か

やたらと談合だ、いじめだと喧しい昨今。根は「美しくない国」にあることは確かだが、じゃあ愛国心を植えつけたら美しくなるかと言うほど、簡単ではなさそうだ。 法令を守る、というがこんなことは当たり前で、公務員の仕事はここで成り立っている。それが、…

社保庁の解体

2年後には、民営化されるはずだった社会保険庁が、3つに解体されるそうだ。年金相談は、民間にまかされるそうな。でも、誰がお金を払うんだろう。民間業務なら、当然年金相談は有料でなくては仕事にならない。金融機関が顧客獲得のために、無料で開設するの…

年金相談にも疲れてきた

先週の土曜日は、文京区のボランティア祭りで、私の所属しているNPOが、労働相談と年金相談のブースを持つので、年金のお手伝い。でも、来る人は、すでに年金を貰っている人が多いし、ましてや労働していない人が多いので、ヒマったらない。精神障害者の…

通勤災害の遺族年金

息子が、通勤途中に交通事故で死んだ母親。甥が弁護士をしているとかで、書類をきちんとそろえてやってきた。労働基準局のほうには、もう書類は提出ずみという。厚生年金のほうも、第3者による死亡は、念書やら事故状況証明書やら、手続きは複雑だ。 でも、…

高次脳機能障害

数日前に来た夫婦。夫が、2年前にくも膜下で倒れ、手術の結果、高次脳機能障害になったという。高校卒業後、50歳の現在まで、某自動車メーカーの工場勤務。今は傷病手当金を貰っている。くも膜下は、脳の病気だが、高次脳機能障害は、精神の病気になるの…

外国人の年金

このごろ外国人がらみの年金相談づいている。日本人の夫が急死して、遺族年金を貰うことになったタイ人女性。フィリピーノに入れあげている夫に愛想をつかした日本人妻からの年金分割相談(これは夫が共済組合だったので、年金額を計算できなかった)。そし…

未成年者の年金保険料

総務関係のサイトに、高卒者の社会保険料を、給料から差し引いていいのかどうかという質問が出ていた。当然すぎる話だけれど、こういう質問が出ると言うことは、いかに今の時代、中卒・高卒で会社に入る人間が少ないかということなのだろう。 年金相談をして…

遺族年金

自分の厚生年金の手続きに来た女性。結婚して離婚して、また同じ人と再婚している。こういう人は時々いる。どんな事情があったのかは、聞く必要もないので聞かない。 2週間ほど前に来た夫婦は、同じパターンの再婚組だったが、結構仲がよくてこれから北海道…

無年金

昨日来たとてもかわいい女性。なんと60歳になっているというが、どう見ても30代か40歳前後に見える。別に化粧をしているわけでもなく、雰囲気がかわいらしい。でも、彼女は独身で、パートの仕事を続けてきただけ。2歳年上のお姉さんと来たが、その人…

未支給

昨日は、うちの町内の市民清掃の日。隣の班に、同じ仕事をしている人がいて、その人と会ってご挨拶。ついでに先月その人が書いた年金の本について話す。 某銀行で年金相談をしている彼は、とても勉強熱心。共済の年金までよく勉強している。でも、その本には…

ちょっといい話

見込み額の計算ができるようになったというが、年金分割を必要としている人はあまり多くないようだ。50歳以上でなければ見込み額は出ないし、離婚前から按分率を想定して聞きにくるのも、ちょっと恥ずかしいと言うところだろうか。 運送会社を経営している男…

年金見込み額

58歳になると、社会保険庁から自分の年金見込み額が送られてくる(国民年金だけの人は、多分対象外?)。その通知書を持ってきた男性が言うには、「この表では、60歳から貰うとこの金額、63歳だとこの金額と言うようにしか読めない。」と。 基礎年金(国民年…

年金分割

年金分割の研修を受ける。 年金分割なんていっても、現実には、婚姻期間の報酬月額を分割するということなので、さほど希望が持てるものではないと思うが、来年の4月を待っている人はどれくらいいるのだろう。65歳前に別れたら、振替加算はつかないのだから…

配偶者加給

免除申請で、勝手に人のデータを変えた社会保険事務所だが、配偶者加給についてはあくまで申請主義をとっているらしい。 旧法の年金受給者は、配偶者が65歳をすぎても配偶者加給がつくが、その配偶者が亡くなった場合、死亡届とは別に、「加給年金支給停止事…

遺族年金

旧法の人たちは、遺族年金もかなり高額になる人が多いと、前に書いた気もするが、今、在職中に亡くなった人の遺族年金の相談は、かなり辛いことが多い。電車に飛び込んだり、縊死したり、車に排気ガスを引き込んだりと、死亡検案書には、さまざまな死因が書…

加入期間の確認

このごろ加入期間の確認を希望する人が多い。先日来た40歳の男性。転職して。年金番号が複数ある、といって雇用保険の被保険者証を持ってきた。これは年金じゃないからといっても怪訝な表情。保険証と言えば、健康保険を持ってきたり、大人になって長い人で…