年金見込み額

 58歳になると、社会保険庁から自分の年金見込み額が送られてくる(国民年金だけの人は、多分対象外?)。その通知書を持ってきた男性が言うには、「この表では、60歳から貰うとこの金額、63歳だとこの金額と言うようにしか読めない。」と。
 基礎年金(国民年金)は、65歳支給で、それを早く貰えば減額され、遅く貰えば増額されると言うシステム。厚生年金は、現在のところ繰上げや繰り下げと言うことはできず、その年にしたがって支給される。昭和21年生まれの男性なら、60歳で報酬比例分、63歳で報酬比例分+定額部分、そして65歳になると、定額部分が基礎年金と交代する。女性の場合は、60歳で報酬比例分だけなのは同じだが、61歳から定額部分が加算される。65歳からは男性と同じ。
 男性は昭和36年4月2日以降の生まれの人、女性は、昭和41年4月2日以降の生まれの人から、本格的に65歳支給が開始される。現在60歳から貰っている、あるいは貰う予定の人たちは、あくまで厚生年金のサービス措置で受給できると言うことになっている。だから現役で働けば年金は給料と調整されてしまう。
 今、少子高齢社会のモデルになっているらしいアイルランドでは、生涯現役雇用という大改革が進行中の由。80歳になると、さすがに働けなる人のための付加給付がつくらしいが、80歳をすぎて、どんな仕事があるのだろうか。働くことは、意欲だけではできない。現実の能力がどうなるか。ちなみに、70歳で病気で働けなくなった人たちには、職業訓練や、リハビリを受けることを条件に、障害年金が支給されると言う。日本もいずれそうなるのだろうか。考えるだけで疲れてしまいそう。