2006-01-01から1年間の記事一覧

後輩との出会い

母親と娘が、年金相談に来た。着ている物も高そうだし、ちょっと場違いな感じ。どんな相談かと聞けば、障害年金だと言う。娘が、精神を患っているとか。でも、娘は、40代後半とは思えないほど若々しいし、生活の苦労も感じさせない。ただ、顔立ちはきれい…

年金一元化パート2

共済の情報は社会保険庁には入ってこない。だから、共済の人の年金額は、社会保険事務所では計算できないし、配偶者が共済なら、離婚分割のご相談にも応じられない。なぜなら、配偶者の報酬額がまったくわからないから。 配偶者加給が過払いになって、返還を…

年金一元化

2年後に年金の一元化を目指すと言う政府案。要は、年金の原資を共済から貰おうということなのかどうか、本意はわからないが、共済だって資金が麗澤というほどではないだろう。ことに私学共済は、ジリ貧のはず。早稲田は、とっくにそんなところを出て、私学…

法令順守か道義的責任か

やたらと談合だ、いじめだと喧しい昨今。根は「美しくない国」にあることは確かだが、じゃあ愛国心を植えつけたら美しくなるかと言うほど、簡単ではなさそうだ。 法令を守る、というがこんなことは当たり前で、公務員の仕事はここで成り立っている。それが、…

社保庁の解体

2年後には、民営化されるはずだった社会保険庁が、3つに解体されるそうだ。年金相談は、民間にまかされるそうな。でも、誰がお金を払うんだろう。民間業務なら、当然年金相談は有料でなくては仕事にならない。金融機関が顧客獲得のために、無料で開設するの…

年金相談にも疲れてきた

先週の土曜日は、文京区のボランティア祭りで、私の所属しているNPOが、労働相談と年金相談のブースを持つので、年金のお手伝い。でも、来る人は、すでに年金を貰っている人が多いし、ましてや労働していない人が多いので、ヒマったらない。精神障害者の…

通勤災害の遺族年金

息子が、通勤途中に交通事故で死んだ母親。甥が弁護士をしているとかで、書類をきちんとそろえてやってきた。労働基準局のほうには、もう書類は提出ずみという。厚生年金のほうも、第3者による死亡は、念書やら事故状況証明書やら、手続きは複雑だ。 でも、…

高次脳機能障害

数日前に来た夫婦。夫が、2年前にくも膜下で倒れ、手術の結果、高次脳機能障害になったという。高校卒業後、50歳の現在まで、某自動車メーカーの工場勤務。今は傷病手当金を貰っている。くも膜下は、脳の病気だが、高次脳機能障害は、精神の病気になるの…

外国人の年金

このごろ外国人がらみの年金相談づいている。日本人の夫が急死して、遺族年金を貰うことになったタイ人女性。フィリピーノに入れあげている夫に愛想をつかした日本人妻からの年金分割相談(これは夫が共済組合だったので、年金額を計算できなかった)。そし…

未成年者の年金保険料

総務関係のサイトに、高卒者の社会保険料を、給料から差し引いていいのかどうかという質問が出ていた。当然すぎる話だけれど、こういう質問が出ると言うことは、いかに今の時代、中卒・高卒で会社に入る人間が少ないかということなのだろう。 年金相談をして…

遺族年金

自分の厚生年金の手続きに来た女性。結婚して離婚して、また同じ人と再婚している。こういう人は時々いる。どんな事情があったのかは、聞く必要もないので聞かない。 2週間ほど前に来た夫婦は、同じパターンの再婚組だったが、結構仲がよくてこれから北海道…

無年金

昨日来たとてもかわいい女性。なんと60歳になっているというが、どう見ても30代か40歳前後に見える。別に化粧をしているわけでもなく、雰囲気がかわいらしい。でも、彼女は独身で、パートの仕事を続けてきただけ。2歳年上のお姉さんと来たが、その人…

未支給

昨日は、うちの町内の市民清掃の日。隣の班に、同じ仕事をしている人がいて、その人と会ってご挨拶。ついでに先月その人が書いた年金の本について話す。 某銀行で年金相談をしている彼は、とても勉強熱心。共済の年金までよく勉強している。でも、その本には…

ちょっといい話

見込み額の計算ができるようになったというが、年金分割を必要としている人はあまり多くないようだ。50歳以上でなければ見込み額は出ないし、離婚前から按分率を想定して聞きにくるのも、ちょっと恥ずかしいと言うところだろうか。 運送会社を経営している男…

年金見込み額

58歳になると、社会保険庁から自分の年金見込み額が送られてくる(国民年金だけの人は、多分対象外?)。その通知書を持ってきた男性が言うには、「この表では、60歳から貰うとこの金額、63歳だとこの金額と言うようにしか読めない。」と。 基礎年金(国民年…

年金分割

年金分割の研修を受ける。 年金分割なんていっても、現実には、婚姻期間の報酬月額を分割するということなので、さほど希望が持てるものではないと思うが、来年の4月を待っている人はどれくらいいるのだろう。65歳前に別れたら、振替加算はつかないのだから…

配偶者加給

免除申請で、勝手に人のデータを変えた社会保険事務所だが、配偶者加給についてはあくまで申請主義をとっているらしい。 旧法の年金受給者は、配偶者が65歳をすぎても配偶者加給がつくが、その配偶者が亡くなった場合、死亡届とは別に、「加給年金支給停止事…

遺族年金

旧法の人たちは、遺族年金もかなり高額になる人が多いと、前に書いた気もするが、今、在職中に亡くなった人の遺族年金の相談は、かなり辛いことが多い。電車に飛び込んだり、縊死したり、車に排気ガスを引き込んだりと、死亡検案書には、さまざまな死因が書…

加入期間の確認

このごろ加入期間の確認を希望する人が多い。先日来た40歳の男性。転職して。年金番号が複数ある、といって雇用保険の被保険者証を持ってきた。これは年金じゃないからといっても怪訝な表情。保険証と言えば、健康保険を持ってきたり、大人になって長い人で…

受給資格

年金の受給資格は、納付期間・免除期間・カラ期間を合わせて300月なければならない。このカラ期間は、ほとんど61年4月以前の期間に限られた制度だから、昭和41年4月以降に生まれた人には関係のない期間。社会保険事務所が勝手に未納期間を免除期間に変えたの…

老後の生活保障

ご主人の定年を控えて、自分の精神疾患の障害年金がほしいという女性。まだ息子の学費もかかるので、障害年金を貰って生活費の足しにと考えた様子。でもずっと第3号の人だから、もらえるのは基礎年金の1級2級のみ。自力でやってきて、自分の病歴を細かく話せ…

カラ期間

70歳をすぎて遺族厚生年金で生活している女性。「私の年金はどうなっているのでしょう」とやってきた。みれば、国民年金の納付が126月。旧姓で探し出した厚生年金加入月が20月。昭和61年3月以前のご主人の厚生年金加入期間をカラ期間にしようと探し出し、何と…

在職老齢年金の話

6月にボーナスをもらったら、年金証書に記載された支給停止額より多い金額が支給停止になるという変更通知が来たといって慌てて飛び込んできた人がいた。年金証書はあくまで、60歳時の計算で、そのときの計算が正解というものではない。賞与の時期によっては…

事実は小説も奇なり

先週は、重い事例が多くて、自分の人生経験の未熟さを思い知らされた。詳しいことはここには書けない。死ぬまで私のトップシークレット。 閑話休題。 遺族年金を請求する人たちには、やはり亡くなった人を思い、感謝して年金を貰ってくれたらいいなと思う。…

未支給

このごろ未支給の請求が多い。つまり年金受給者の死亡が多い。天候が厳しいと必然の結果なのだろうが・・・ 死亡した月までは年金が当然もらえるが、入金の時点で生存していなければ、その年金は、宙に浮く。受け取り手がいないから。いくら口座を残しておい…

生活保護か年金か

この前の26ヶ月足りない女性、いまだに連絡がつかないが、市役所の福祉課に連絡して電話をかけてくれるように頼んでおいた。基礎年金が生活保護より低い生活しか営めないというのは、確かに変。自営業の人が、厚生年金に加入できないのは当然としても、基金…

富の再分配

社会保障には、富の再分配機能がある。何千万の年収を稼ぐ人も、中卒でこつこつ働いてきた人も、年金額では大差が出ない。うそだと思ったら、自分で計算してみるといい。標準報酬月額(今は総報酬月額相当分というのかな)で、厚生年金の上限額が決まっている…

女性の年金

女性の年金は少額の人が多い。働く期間も短いし、給料も安いから。専業主婦は、カラ期間を使ってもらう人が多い。当然、満額なんて出ない。たいていは、ご主人がついてきて、ご主人が聞いて、ひどいときには、ご主人が自分の口座を記入する。年金は個人のも…

加入期間

厚生年金に加入したことがあるかどうかは、現時点では、重要な問題だ。若いころ会社に1年以上いた経験がある人は、60歳から、その会社員時代の期間と報酬額に見合った厚生年金を受け取ることができる。自分の履歴が、必ずしも社会保険庁のデータと一致してい…

みのさんの影響力

金曜日に来たお客さまから2回も、みのもんたさんの名を聞いた。なんでも自分の年金が支給停止になっていて、その理由も何も書かないでいきなり停止額が明示されたはがきが来たのだそうだ。 みのもんたさんは、自分の会社を持っているんだろうか。一般に、芸…