加入期間

 厚生年金に加入したことがあるかどうかは、現時点では、重要な問題だ。若いころ会社に1年以上いた経験がある人は、60歳から、その会社員時代の期間と報酬額に見合った厚生年金を受け取ることができる。自分の履歴が、必ずしも社会保険庁のデータと一致しているとは限らないから、できる限り、自分の記憶をたどっていく必要がある。社会保険庁には、本人不明のデータが結構あるみたいだから、名前や住所を確認し、本人の記憶と合致すれば、昔のデータを統合してくれる。この前、奈良で弁護士さんが、自分の昔の納付記録が消えているといって、TVで怒っていたけど、同じ地域で同じ生年月日で同姓同名の人間は結構いる。納付記録をその別人にくっつけたのかもしれない。
 そんな昔の領収書・・・なんていってはいけない。大昔からの領収書をきちんと保存して見せてくれるお客さんは多い。
 年金は、原則として、25年の加入期間がないともらえない。加入期間が足りなくて、何ももらえなくなる人に出会うと気の毒でならない。カラ期間を探したり、いろいろ聞いてみたりするけど、あと少しが埋められない悲しさ。年金相談は、精神的に疲れる仕事です。