みのさんの影響力

 金曜日に来たお客さまから2回も、みのもんたさんの名を聞いた。なんでも自分の年金が支給停止になっていて、その理由も何も書かないでいきなり停止額が明示されたはがきが来たのだそうだ。
 みのもんたさんは、自分の会社を持っているんだろうか。一般に、芸能人とか、スポーツ選手とか、自由業の人は個人事業主と同じで、厚生年金には加入していないと思っていた。以前放送局にいたとしても、現在が厚生年金の被保険者でなければ、在職老齢年金の制度は関係ない。だから、定年後は、正社員でなくパート社員として、厚生年金に加入せず、給料と年金の両方を貰う手もある。ただし、この場合に困るのは健康保険だ。国民健康保険は高いうえに、傷病手当金の支給がない。
 厚生年金の加入は、現在70歳まで。そこまで現役で働き続ければ、退職後には厚生年金の年金額が再計算されて、上積みされていく。このメリットをとるか、年金も給料も貰う方を選ぶか、それはやはりお客さん本人に決めてもらうしかない。一般人は、所詮みのもんたさんのように稼げるわけじゃないし、制度を勉強して損しないと納得できるやり方を、自分でみつけてもらうほうがいい。
 みのさんのいうことを、自分に当てはめるよりも、無料の年金相談を利用して、制度について学ぶのもいいんじゃないでしょうか。

 と、最初から小難しい話で恐縮です。