社保庁の解体

 2年後には、民営化されるはずだった社会保険庁が、3つに解体されるそうだ。年金相談は、民間にまかされるそうな。でも、誰がお金を払うんだろう。民間業務なら、当然年金相談は有料でなくては仕事にならない。金融機関が顧客獲得のために、無料で開設するのか。でも、肝心のデータは、非公務員の新たな行政独立法人が持つことになるので、利益を考えたら、このデータは、無料で利用できるはずもないだろう。というか、社会保険庁は、売り物になるのは、このデータしかないのだから、データ利用を、有料化することでしか民営化の意味はない。
 すべてを国がやっていたから、いろいろなことがただで利用できたので、民営化されたら、自分の年金請求は、基本的には、自分ひとりでやることになるのか。ひとりで書類を書き、添付書類を揃え、郵送して・・・こんなことだって、できない大人は結構多いんだけど。相談に来た人に、次回は、こことここを記入してきて、なんて鉛筆で印をつけてあげたって、実際に書いてくる人なんてほとんどいない。こんな状態で、どんな事態がおこるのか。裁定請求書の書き方セミナーでも開こうかな。