生活保護か年金か

 この前の26ヶ月足りない女性、いまだに連絡がつかないが、市役所の福祉課に連絡して電話をかけてくれるように頼んでおいた。基礎年金が生活保護より低い生活しか営めないというのは、確かに変。自営業の人が、厚生年金に加入できないのは当然としても、基金に入るとか、個人年金に入るとか、いろいろ手はあったはず。受給直前になって年金が少ないだの、文句を言ってもそれはやはり自業自得。厳しいようだが自分が払った分に対応した金額しか出ないのだ。
 年金を考えて将来設計するのは滑稽だが、老後の生活を抜きにして人生設計はできない。その意味では、今の日本の学校で、投資は教えても年金は教えないと言うことがおかしい。職業選びに年金教育も加えたほうがいい。自分の生活は自分で守る。これが本当の自立です。
 70歳をすぎて、仕事も失い途方にくれていたおじいさん。基礎年金番号も持たず、会社を替わるたびに違う番号で加入したり、ときには名前まで間違えて登録されていたりしてごちゃごちゃの加入記録。でも、根気よくつないで、本人の記憶を頼りにデータを確認して、離婚した相手の記録とつき合わせて、やっと受給資格ができた。働き続けたことが無駄にならなかった。こういうときが、年金相談の最高の喜びです。