加入期間の確認

 このごろ加入期間の確認を希望する人が多い。先日来た40歳の男性。転職して。年金番号が複数ある、といって雇用保険の被保険者証を持ってきた。これは年金じゃないからといっても怪訝な表情。保険証と言えば、健康保険を持ってきたり、大人になって長い人でも自分がなにの保険に入り、給料から天引きされているのかをわかっていない人が多い。困るのは、わからないから聞きに来たといって、当たり前のような顔をすること。少しは自分で勉強して見たらいいんじゃないかと思う。そのくせ、61年の法改正から話をすれば、そんな難しいこと知らないよと言う。
 学校でもきちんと教えてこなかったから、知らない人が多いのは仕方ないけど、これだけテレビや新聞で報道しているのに、噂や風説ばかりで動く人が多いのは、報道がきちんとされていないことと、自分がもらえるかもらえないかでしか判断しない人が多いからではないだろうか。
 
 1年前に失踪した22歳の息子の年金保険料を、1年間肩代わりして払ってきた父親。もう払えないから免除申請したいけど・・・といってきた。社会保険事務所に行ってくれといったものの、毎年免除申請するのは親にとっても苦痛ではないだろうか。もっとも、こういう子に限ってどこかで事故にあって障害を負っているかも知れず、そうであればこの免除申請は、かなり有効な手立てとなる。初診日の前日の属する月の、前々月までの1年間の納付状況が、受給資格の決め手。免除期間は、納付期間と同じにみなされるのだから。