年の初めに

 2007年問題と言われた年が始まった。団塊世代の大量退職は、この国をどう変えていくだろう。まだまだ元気な彼らは、若者に負けないと思い込んでる人もいるし、人を使う立場から使われる立場に変わって、自らの老いを実感するか、はたまた起業してまめまめしく働くか。第2の人生は期間限定の分、選択が難しいと思う。
 ただ、昔、学生時代に燃やした政治への熱い思いを、あのときの挫折とともに捨て去るのは惜しい。学園紛争で勉強しなかった世代だからこそ、今じっくり勉強することもできるんじゃないだろうか。青臭かった理論も、いまなら熟成できるはず。
 かく言う私も、今年はもう一段階高いところからものを考えたい。年金や福祉を、どういう方向に持っていくかは、国家としてのあり方にかかわる。行政改革・小さな政府と言う言葉の裏には、非福祉国家を目指すと言う意味が隠されているのだと言うことを、どれだけの人が知っているのだろうか。
 今年は、社会保障について勉強する年にしたい。そのために何をすればいいか、専門職大学院に入学するか、独学で学ぶか、去年の暮れから思い悩んでいる。