労働契約法

平成19年の法案提出に向けて、今いろいろ検討されている労働契約法。今朝の新聞によれば、解雇にともなう紛争もお金で解決できるらしい。解雇に関しては、判例も多いが、解雇権の濫用という判決が出ても、現実には原告側が職場復帰することは、あまりないのだそうだ。法廷で争った会社に戻るのは居辛いだろうし、その会社のためにがんばろうなんて気にもなれないだろうし。だから、お金。それで他の職場に行きなさいということ。実に明快。この法律は、批判も多い。ことに、労働弁護団の方たちにいわせると、アメリカのホワイトカラー・イグゼンプションの導入が意図されているとか。これは、事務職用の裁量労働制で、これによって長時間労働が正当化され、時間外勤務についても、割増賃金の必要がなくなるのだとか。これの功罪については、もっと調べてみる必要がありそう。