労働契約法Ⅱ

ホワイトカラー・イグゼンプションについて
アメリカでは、専門職でもない普通の事務職でも、年収280万円以上で、部下を二人以上持っている人は、時間外手当の必要もなく、長時間働くことが出来るようになったのだそうだ。日本じゃ部下なしの管理職だっているし、管理職なら当然時間外手当はでないし。これが出来たからって、何も変わらない人のほうが多いんじゃないだろうか。要は、サービス残業とかで訴えられたり、金銭的にも負担を強いられたりする企業が増えて、それをしなくてすむように、法律で武装しようということか。
知人のお嬢さんが管理栄養士で、某会社から医療機関に派遣されていたとき、会社から朝は9時に、夕方は5時にタイムカードを押しなさいと指導されていたそうだ。入院患者の朝食や夕食が、そんな時間帯で作れるはずもないのに。労働基準局は、自ら動くことがないから、こんなごまかしがまかり通るわけだ。就業規則で、数字合わせのような労働時間を記載しても実態を見に行こうとしないから。
タイムカードだけで働いてるふりをする人間もいないわけじゃない。仕事を時間でなく、質で測る機械があれば一番なんだけど・・・中国の工場みたいに、時間内にどれだけ生産できるかを競わせ成果を賃金に反映させるというやり方は、単純労働でなくても、営業職にも応用できるかも。所定時間内にどれだけのものを売ったか・・・でも人間の仕事は、複雑になりすぎて、時間や売上高や能力やらが絡み合っていて、遂行に要する時間は人それぞれかも。だとしたら、労働時間は、純粋に健康管理、安全衛生の面からのみ考えていくほうが生産的なのではあるまいか。